俺たちだって、思春期真っ只中のオトコノコ。




   高校生BOYS!




「ちょっ、先輩たち何見てんスか!?」
「グラビア雑誌」「ぜよ」
「ずりー!俺にも見せてくださいよ!」



「…まったく、はしたないですね」
「…いつものことだろ。関わらない方がいいぜ」
「それもそうですが…真田君が来たら、大騒ぎになるでしょうから…」



「ってか、真田ってこーいうの見ねぇのかなー」
「…見てたら見てたでちょっと…っスね」
「"は、破廉恥だ!!"とかって言いそうじゃの」
「さっすが仁王、似てるぜ」「間違いないっす」

「…じゃが…気にならんか…?」
「真田の反応が?」
「そりゃもちろん!」



「…関わらないのが身のため」
「私たちは何も知りません何も聞いてません、さあ桑原くんラリーでもしませんか」
「おうそうだな、行くか」



「真田ふくぶちょーの鞄ってこれっすよね?」
「そのビシッと畳まれた制服…あぁ、それじゃな」
「んじゃ、教科書の間に挟むとすっか。えーっと、どれにしようかなー」
「古典!古典がいいっス!」
「そういえば、今ちょうど源氏物語やってたのぅ…そこにしたらどうじゃ」
「ああ、あれだろ?昔のロリコン男。よっし、入れるぜ!」

「よし任務完了!バレないうちにコート行くとすっか!」











***











「…なんだお前たち、ジロジロと俺を見て」
「いやなんでもないっス!ねえ先輩たち!」
「ああ」「自意識過剰なんじゃね?」
「…練習が足りないならば相手をするぞ」
「そんなことないぜよ。…そうじゃ、真田。赤也が勉強を教えて欲しいそうなんじゃが」
「む?勉強だと?」
「そうそう、古典教えて欲しいんだとよ」
「そうなんスよ、源氏物語?あれ教えて欲しいんですけど!」
「…ふむ。よかろう。教科書を出せ」
「あ、俺今日置いてきちまって!真田ふくぶちょー、教科書持ってませんか?」
「ああ、持っている。ここ、に…………」

「…やべえ」
「ここまでの反応は…予想外、ぜよ…!!」
「すげー。うちの皇帝も、気を失っても君臨してるぜ」


「どうした弦一郎。何か………」


「やべ!柳先輩が、」


「……ほう。弦一郎の好みが俺と同じだとはな」
「えっ、柳貧乳派?意外だな」
「ということは精市、お前は巨乳派か。お前こそ意外だ。
…というか、俺は大きさ云々よりも美しさが第一だと思うぞ」
「うーん…まあ垂れてちゃアレだけど…俺はやっぱり感度だと思うなあ」
「ふむ。精市がそう答える確率は低くはなかったが…データに加えておこう」
「えー、じゃあついでにレギュラーのデータ取ろうよ。
真田は巨乳と貧乳、どっち派?」
「もちろん弦一郎は貧乳、または美しさを取るだろう?」
「でも大穴で巨乳を取るかもしれないよ?包み込んでくれ、みたいな」
「本人に聞けば分かることだ。さあ弦一郎、どちらだ」
「真田、どっち?」



「…真田ふくぶちょーが可哀想になってきたっス」
「…同感ぜよ」
「…赤也、あれ回収して来いよ」「嫌っす」


「仕方ないなあ…あれ、ジャッカルと柳生はどこにいったの?」
「さっき俺たちがこの話題を始めてから、逃げるように出て行ったぞ」
「まったく…じゃあ、筋トレがてら追いつめて…ゴホン、問い詰めてこようかな」


「…幸村くん、訂正出来てねぇ…」


「だから柳はそっちの三人を頼むよ」
「ああ、わかった」


「…一抜け、ナリ」
「ずっり、仁王先輩!!」
「赤也、頼んだぜぃ」
「丸井先輩までえええええええ!!」





「柳生ージャッカルー!二人とも、巨乳と貧乳どっちが好きー?」


「うーん…女子がそんなはしたない恰好で…たまらん、いや破廉恥だ…うー…ん…」